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英会話の動画や音声を聞いて学んだり、英文法や単語・熟語を覚えたりすることは、基礎学習として大切な要素です。

しかし、会話となれば、自分が言葉を発して話をしなくてはなりません。

英語圏から帰国した人に聞いてみると、しばらく英語を使わないでいると、なかなか言葉が出てこなくなると言います。

相手が言っていることはわかっても、自分がいざ言葉を発しようとすると、言葉を忘れてしまっているというのです。

 

言語はスポーツと似ていて、いつも繰り返しやっていることは自然とできるのですが、運動不足の状態になると思ったように身体が動かなくなります。

つまり英語で会話をする機会がほとんどないまま過ごしてしまうと、それまでできていたこともできなくなってしまうことになります。

 

英会話力を向上するためには、声を出して話をするというアウトプットがとても大切です。

音読もそのうちの一つですが、自分が今考えていることや感じた事、あるいは周りで起こっていることの描写などを、とにかく声に出して言ってみること、自分の頭の中で文章を組み立てて発するということを繰り返し行います。

単語が出てこないときは辞書を調べてもいいですし、何かに言いかえる努力をしてみるのもいい練習になります。

理想的には、ネイティブの人などに聞いてもらって、間違いを修正してもらえるといいのですが、一人の時でも、とにかく言ってみる(英語で思考する)ことを意識します。

また、移動中などで声を出すことが難しい場合は、文章を頭の中で言ってみたり、見ている情景を描写してみるということもいいと思います。

 

英語圏で生活をしていても、あまり英会話ができるようにならないという人もいます。

それは、自分で話をするという機会が少ないことが一つの原因となっているようです。

私の知り合いの外国人で、日本に来て8年になるけれども日本語が全然できないという人がいます。

彼は仕事場も母国語の環境で、普段の生活でも日本人と話をすることがほとんどなかったので、ずっと日本語が話せないままでした。

最近は一緒に日本語を勉強するようになり、少しずつ話せるようになりつつあります。

 

英会話がもっとできるようになりたいと思う方は、自分で文章をつくってアウトプットするという時間を毎日作るようにしてみてください。

繰り返し練習していけば、いざ会話となったときに、言葉がすらすらと出てくるようになると思います。