Cold-Case-Season4

Cold Caseは、未解決事件に立ち向かう刑事たちのドラマで、毎回ひとつの事件をとりあげて解決まで導いていきます。

そこには被害者を取り巻く人々のドラマがあり、そして刑事たちもまたそれぞれ心に葛藤を抱えて生きています。

このシリーズが面白いのは、人々のドラマがきちんと描かれているからでしょうね。

GYAO Cold Case Season 4

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Season 4 – Episode 14 (シーズン4の第14話 3:00あたりから)より

ドラマの冒頭、4人の刑事が歩きながら話をしています。

話題はニック(Nick Vera)がつきあっている女性の話へ。

Jeffries: ADA Thomas stopped by. Asked about you, Scotty.

Valens: Yeah. What about?

Jeffries: Just asked about you.

Vela: She’s hot.

Valens: If you like that type.

Lilly: And what type is that exactly?

Valens: Ballbuster.

Vela: Like I said, smokin’.

Jeffries: That ballbusting neighbor still giving you grief about that basketball?

Vela: Way past grief.

Lilly: Oh yeah? Do tell.

Valens: Another one bites the dust.

Jeffries: Get out while you still got time.

Lilly: Thinkin’ long term on this one, Nick?

Valens: He got tickets to the ballet.

Vela: Sensitive guy. You like that?

Valens: Yeah.

Jeffries: Don’t be late. Again.

Vela: Toni gets it. Life of a cop.

Lilly: Where’s Miller?

Valens: Storage. Been mopin’ all morning.

Lilly: Oh,yeah? What’s up?

Vela: Probably hormones.

Lilly: Hormones?

Vela: Yeah, you know, that female cycle thing.

Lilly: Sensitive guy.

Vela: What? What?

【訳】

ジェフリーズ「トマス検事補が立ち寄ったとき、スコッティ(ヴァレンズ)のことを聞かれたよ」

ヴァレンズ「そう。何て」

ジェフリーズ「ただ、元気かって」

ヴェラ「彼女(トマス検事補)はいい女だな」

ヴァレンズ「ああいうのが好み?」

ラッシュ「ああいうのって?」

ヴァレンズ「鬼女」

ヴェラ「そう、たまんないね」

ジェフリーズ「近所の鬼女とはまだバスケットボールのことで揉めてるのか」

ヴェラ「もう揉めてないさ」

ラッシュ「そうなの?」

ヴァレンズ「地獄へ道連れだ」

ジェフリーズ「逃げるなら今のうちだ」

ラッシュ「長続きしそうなの?」

ヴァレンズ「バレエに行くんだって」

ヴェラ「繊細な男だからな。そうだろ?」

ヴァレンズ「そうだな」

ジェフリーズ「今度は遅刻するなよ」

ヴェラ「トニは刑事に理解があるんだ」

ラッシュ「ミラー(同僚の刑事)はどうしたの?」

ヴァレンズ「倉庫で朝から暗くなってるよ」

ラッシュ「何かあったの?」

ヴェラ「ホルモンのせいだろ」

ラッシュ「ホルモン?」

ヴェラ「そう。女性の周期ってやつ」

ラッシュ「どこが繊細よ」

ヴェラ「何? 何なんだよ?」

 

ADA Thomas stopped by. の stop by は立ち寄るという意味です。

 

She’s hot.hot は魅力的だという表現ですね。興奮するといったニュアンスがあります。

 

ballbuster は過酷な要求をするような女性を意味する言葉です。過酷な仕事という意味もあります。

 

Like I said, smokin’. の smokin’ はよく聞く表現ですが、hotと同じようなニュアンスで、いけてる、のってるといった意味です。

 

Do tell. は、そうなの?まさか?といった意味ですが、どちらかというとあまり興味がなさそうなニュアンスがあります。

 

Another one bites the dust. は、英国ロックバンド・クイーンの楽曲のタイトルです。このドラマは音楽へのこだわりがあって、象徴的なセリフかもしれません。日本では、地獄へ道連れというタイトルですが、bite the dust で死ぬという意味なので、直訳するともう一人死んでしまうという意味になります。

 

Get out while you still got time. は、get time で時間をもらうという意味なので、時間をもらっているうちに逃げろ、ということになります。

 

Thinkin’ long term on this one, Nick? は、Are you thinking ~ と同意です。long term で長期間なので、直訳すると、今回は長期間と考えているの、ニック?となります。

 

Been mopin’ all morning.mope は、元気なくふさぎ込んでいる様子です。all morning は午前中ずっとということで、午前中ずっとふさぎ込んでいるという意味です。

 

このシーンは、ニックの鈍感な様子が描かれていますが、今回のストーリーを見るとちょっと切ないシーンでもあるのですが、それは見てのお楽しみということで。