マイケル・ジャクソンが亡くなったというニュースを聞いたとき、本当に信じられない思がしばらくあって、それから大きな喪失感を感じたことを覚えています。

私が初めて購入したCDは彼のアルバムでした。

亡くなってからも、その歌はあちこちで流れていて、未だにその存在の大きさを感じます。

マイケル・ジャクソンの歌には、世界中の人々が共感できるメッセージが込められていて、その中でも特に私が好きなのがMan In The Mirrorです。

1988年にリリースされたアルバムBadに収録されている曲で、シングルカットもされた名曲です。

歌詞が心に刺さります。

Man In The Mirror — Michael Jackson

I’m gonna make a change
僕は変わるつもりだ

For once in my life
人生で一度くらいは

It’s gonna feel real good
とても気分がいいだろう

Gonna make a difference
変わるだろう

Gonna make it right
正しい方向へ

 

As I, turn up the collar on
僕は襟を立てる

My favorite winter coat
お気に入りのコートの

This wind is blowing my mind
そのとき僕の心に風が吹いてくる

I see the kids in the streets
道端で子供たちを見た

With not enough to eat
十分に食べるものもない

Who am I to be blind?
見ないふりをする僕はなんて奴なんだ

Pretending not to see their needs
彼らが求めるものを知らないふりをする

 

A summer’s disregard, a broken bottle top
夏は過ぎ去り 割れた瓶の口と

And a one man soul
そして一人の人間の心

They follow each other on the wind ya’ know
彼らは風の中で互いに彷徨っている

‘Cause they got nowhere to go
どこへも行くところなんてないから

That’s why I want you to know
だから気づいて欲しい

 

I’m starting with the man in the mirror
鏡の中の人間に問いかけることから始めよう

I’m asking him to change his ways
変わってみないかと呼びかけてみる

And no message could have been any clearer
こんな明確なメッセージはほかにないだろう

If you want to make the world a better place
世界をもっと良くしたいと思うなら

Take a look at yourself, and then make a change
自分自身を見直して、変えることさ

 


【ポイント】

I’m gonna は、I’m going to の略で、これから~するつもりという意味です。

同様に、It’s gonna It’s going to の略で、~になろうだろうという意味です。

 

As I は、As I do で~するときという時制を表しますので、As I turn up the collar on は、僕が襟を立てたときという意味になります。

 

not enough to do は、~するのに十分でないということなので、not enough to eat は食べるのに十分でない、すなわち食べるものが十分ないということになります。

後に出てくる nowhere to do も似た表現で、~する場所はどこにもないということです。従って、they got nowhere to go は、どこにも行くところがないという意味になります。

 

Who am I to be blind blind は目の見えない人という意味もありますが、気づかない、盲目的といった意味で使われています。

 

That’s why は、だから~という際の決まり文句として覚えましょう。会話の中でもよく使われます。

 

no message could have been any clearer はとても英語的な表現です。any clearer は比較級を使って、これ以上明確なものという表現です。そして、no message でメッセージはない、could で~だろう、ということなので、これ以上明確なメッセージはないだろうということになります。

 

マイケル・ジャクソンの歌詞を調べていると、彼の死後も世界中の人が歌詞の真意はこうだったのではないかといった議論をしています。

しかし、歌詞にもあるようにこれほどわかりやすいメッセージはほかにないように感じます。

素直に受け止めて、そして世界を良くするためにできることをしていきたいものですね。